いわゆる設計料について

国土交通省より

『業務報酬基準ガイドライン(建築士事務所の開設者がその業務に関して請求することのできる報酬の基準について)』というものが公開されましたので一部こちらに載せておきます。

詳しい内容を知りたい方は ⇒業務報酬基準ガイドライン』

 

役所が作成する資料は本当にとても見にくいものばかりです。

なので普段こういう資料と格闘していない方はなかなか取っつきにくく結局、伝わらないことが多いと感じています。

ハザードマップも同様、必要とする当事者に周知させ考え行動をとらせることが重要なのに、、

 

設計業務報酬(設計及び工事監理にかかる費用=いわゆる設計料)というものについて超簡潔に説明したいと思います。

資料は設計業務報酬基準についてのガイドライン(ほんの一部:木造の戸建住宅に関わる部分)を抜粋したものです。それでもこんなにたくさんある。。

 

例えば、一般的な敷地に一般的な構造で一般的な仕様の木造2階建て住宅、30坪(約100㎡)の場合

 

【略算法】

業務報酬=Ⓐ直接人件費×Ⓑ2.1+Ⓒ特別経費+Ⓓ技術料等経費+Ⓔ消費税相当額+Ⓕその他

Ⓐ直接人件費

 ①標準業務量(その他の戸建住宅)

 (設計:130時間+35時間+17時間=182時間)

 (監理:85時間+21時間+12時間=118時間)

  182時間+118時間=300時間

 ②業務単価

 (技師C:38,400円÷8時間=4,800円/時間)

 ①×②=300時間×4,800円=1,440,000円

Ⓑ2.1倍:1,440,000円×2.1=3,024,000円(交通費などの直接経費及び間接経費として直接人件費の1.1倍を加算)

Ⓒ特別経費:今回は0円で算出(遠方への出張費用等)

Ⓓ技術料等経費:今回は0円で算出(芸術性の高いデザイン料など:直接人件費×0.5=1,401,750円)

Ⓔ消費税相当額:302,400円(10%)

Ⓕこの他に難易度補正や追加業務等諸々ありますが、今回は0円で算出します。

 

業務報酬(いわゆる設計料)は、3,024,000円+302,400円=税込み 3,326,400円 となります。

 

因みに、この中に含まれている基本設計費用は設計業務量全体の約25%で算出します。

①設計の標準業務量182時間×25%×②4,800円=218,400円

基本設計の業務報酬=Ⓐ218,400円×Ⓑ2.1+Ⓒ0円+Ⓓ0円+Ⓔ45,864円+Ⓕ0円

いわゆる初期段階の大まかなプランニング料は、税込み 約500,000円 となります。

 

繰り返しますが、これはあくまで技師Cクラスの技術者が一般的な敷地に一般的な構造で一般的な仕様である木造2階戸建住宅、30坪(約100㎡)の設計監理を想定した計算式になります。

もっと詳しく知りたい方は弊社までご連絡ください。今ならもれなく理事・技師長クラス以上の技術者がご対応いたします。

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