早かれ遅かれこうなることは分かっていましたが、「新型コロナウイルス」とうとう九州にまで感染を拡大してきましたね。
だからといって買い占めはダメ、絶対。
マスクに関しては百歩譲ってヨシとしましょう。私もそろそろ花粉症の薬がちゃんと効いてくる頃なので。
でもトイレットペーパーはダメ。これだけは絶対にダメ。本当にダメ。本当にヤバい。あと4ロール。
買い占めた方は速やかに返却しましょう。もしくはすぐ転売しましょう。いやもう私に直接売ってくれ、マジで。
前回の続き
なぜかしら誰もが恐れを抱いてしまう「鬼門」
では、そこに登場する「鬼」とは一体何者?
先ずは、そもそもの鬼門文化を生み出した中国での鬼とは一体どんな存在なのか調べてみました。
すると「鬼」とはいわゆる「キョンシー」の事だとか。
おお、なんかすごく懐かしい響き。
あれは確か書道の時間、細く切った半紙に見様見真似で小筆書きした御札を額に貼りつけてピョンピョンしていた記憶が・・・
中国(道教)では「人は魂魄によって生を維持している」と云われているようです。
魂魄の前半部分である「魂」によって感情の抑制(人間らしさ)を支配し、後半部分である「魄」によって感情そのもの(七魄→喜び・怒り・哀しみ・懼れ・愛・悪しみ・欲望)を支配しているとの事です。
死後、正しい風水によって導かれた魂は3つに分かれそれぞれ天と地及び墓に帰ることができ、その後に神となり、その正しく帰ることができた魂によって魄は安らかな眠りにつくとされています。
反対に、正しくない風水によって導かれた魂は正しく帰ることができなくなり彷徨う。魂を失った魄は、感情が制御不能の状態に陥ってしまい殭屍(キョンシー)となってピョンピョン・・・
では日本で云われている「鬼」とは?
最近は鬼といえば「あの方」の事を指すようですが、ここでは「怨霊が神へとうまく変化できなかった者」と説明しておきます。
怨霊が神・・・何の話?
そもそも日本には八百万の神といって、あらゆるコト・モノには神様が存在していると云われております。
そしてその神様には大きく分けて2つの(人間にとってみれば正反対ともとれる)魂をもっておられるのです。
①和魂(いわゆる加護:雨やや日光など生きるために必要不可欠な自然現象)
②荒魂(いわゆる祟り:自然災害や疫病など死に繋がる自然現象)
そうです、神様へとうまく変化できずに荒魂のみを得た“祟り神”こそが日本では「鬼」として扱われているのです。
ん?てことは、このウイルス(疫病)はもしかして「鬼」の仕業?
薬局、スーパー、量販店とありとあらゆる店舗からトイレットペーパーを尽く消し去り私を未曾有の恐怖に陥れている張本人は「あの方」という事なのか???
なんとも無惨な・・・
中国では御先祖様の不浄霊的な存在?日本では祟り神的な存在?
随分とかけ離れた存在になりましたね。
ここまで来ると、だったら本場中国の風水とは何ぞや?って話になりますよね。
思い出してください(中国→老子→道教→仙人→仙道五術→相→風水)
この風水は大きく2つに分類されているようです。
①陰宅風水(死者を敬うため:御墓や御先祖様などが対象)
②陽宅風水(生者の修行のため?:住宅や建築物、都市などが対象)
陰宅風水によって御先祖様を正しく祀ることで正気があふれ、正しい陽宅へ蓄えられると云われています。
いずれの風水も現場(対象物)の周囲環境である風や水、人の流れなどの物理的なデータを解析して判断する方法、もしくは方位や気回り、運気、邪気などのスピリチュアルな要素から判断する方法がとられているそうです。
陰とか陽とか、日本にも陰陽道なるものが今でもその名残をリアルに存在させていて、何も知らずにやれ七草だの、やれひな祭りだの、破魔弓、短冊、鰻だのと・・・なんだかもうごちゃごちゃし過ぎて調べれば調べるほどイマイチ理解に苦しむ部分がチラホラ。正直、日本とか中国とか風水とか家相とかちょっとどうでもよくなってきます。
仏教徒の方に朗報
般若心経の中ほどに「菩提薩埵依般若波羅蜜多故心無罣礙」と書かれています。後ろ4文字にある「心無罣礙」とは、心が束縛から開放されて自由自在になるという意味らしいです。これは真言宗豊山派の密蔵院が開設されているHP内の「なんだ、そうだ般若心境」というページに書かれています。
特にこのページ(その15)の後半部分に、四国でお遍路さんが着用する菅笠に書かれた句について上のお経と併せて触れられているのでご紹介します。
本来無東西
何処有南北
「よく、方角にこだわる方がいます。西のほうに旅行に行ってはダメだとか、お墓は西向きがいいとか。磁石を使って北を目指していくと、どこまで行くでしょう。そう、北極点です。これ以上の北はありません。では、北極点に立って、東はどちらの方向なのかといえば、東も西もありませんよね。だって、どの方向に足を一歩出したとしても、それは南に向かったことになるからです」
という事です。
いろいろ悩まれていた方、気にされていた方、少しは肩の荷が下りましたでしょうか?
1枚目の画像は、家相を診ていく上で利用する24方位に陰陽五行思想と十干十二支及び八卦を配置してみたものです。
2枚目の画像は、陰陽五行思想をベースに八卦と十干十二支を表形式に纏めてみたものです。