死者224名、行方不明者8名、負傷者約500名、家屋全壊6758棟、半壊10858棟もの被害を出した西日本豪雨災害から1年
そして先日襲った南九州豪雨
天災と共生せよと言われても、私たちにできることなんて本当に微々たるもの。
遅咲きの梅雨真っ只中、このどんよりした天気と気分を少しでも晴らそうと週末、海に行ってきました。
市内からのんびり車で30分走ればこの景色。最高ですよね。
本当に最高です。みんなここに別荘や家を建てたら最高、カフェなんか出したら絶対儲かるってこと知ってるけどそこをぐっと堪えて、この景色のために、自分を含むこの景色が大好きな人たちのためにも建築物や人工物は一切不要。ですよね?
どうか、これからもずっと守られますように・・・
さっそく前回の続きです。
こういう類は読む方も書く方も大変なので、今回で終わりにしましょう。
なので、分からないことは直接どんどん聞いちゃってください。
一方的な文字や写真よりも実際のプランを聞いたり、計画図面を見せてもらったり、現場を見せてもらた方が的確なアドバイスができると思います。
では『キラーパルス』から
前回、揺れには周期(パルス)というものがあって・・・という話をチョロっとしました。周期というとなんだか難しくなってしまうので「周期=揺れ方」と表現したいと思います。
「キラー」とは言葉通り特定の強烈な何かをイメージしてもらってよいかと思います。まあここでは「建物の倒壊に特化した」と表現します。
ということは「キラーパルス=建物の倒壊に特化した揺れ方」ということになりますね。
やっぱりそれでもまだ難しいので「建物を壊す揺れ方」でいいですね。
この建物を揺らす事に特化した揺れ方というのは、実は建物の構造や大きさなどによってそれぞれ違うのです。
例えば、ある長さの紐に5円玉を結びつけ催眠術の要領で左右に揺らしてみてください。この揺らす時の手の動き、この動きはあるスピードと間隔で動かすと凄く大きく揺れますよね?でも手の動きをそのあるスピードよりも速くしたり間隔を変化させても5円玉の揺れは大きくならないかと思います。寧ろ揺れは小さくなっていくかと思います。
この5円玉が大きく揺れる時の手の動き、これがいわゆるキラーパルスなのです。これは5円玉とそれを結ぶ糸(長さ、硬さ)に対するキラーパルスが発生しているのです。
要は5円玉とその長さ及び硬さの糸で構成されたモノが最も揺れる周期(固有周期)が、その手の動かし方と一致しているということなのです。これが共振現象といわれるやつです。恐らく糸の長さや硬さを変えると、先ほどの手の動かし方のままでは周期が一致しなくなり揺れ方も小さく変化するかと思います。なので、趣味や好みが一致しているカップルが本当に幸せか?というとそうとは限らないのです。
因みにこの5円玉が中心→右→中心→左→中心に戻ってくるまでの1循環を「周期」と言い、1循環でかかった時間を「周期〇〇秒」と表します。
ある一定の高さ、硬さの建物(=木造2階建て)を倒壊させる揺れ方(キラーパルス)が発生すると、たとえ巨大地震でなくても建物は倒壊します。
木造2階建てに対するキラーパルスは、周期1~2秒だと言われています。
ということは逆に周期1~2秒の揺れが発生しなければ木造家屋は大丈夫ってこと?
大方そういうことになりますね。
ただ、完成したばかりの頑丈な木造家屋の固有周期は約0.1~0.3秒なのです。
あら不思議、キラーパルスの周期1~2秒と大きくかけ離れているではないか・・・
おお、グダグダ長くなりすぎたのでやっぱり続きはまた次回。