寒くない家のはなし ②

年が明けて急激に寒くなりましたね。

また、福岡県内のインフルエンザもここにきて流行りつつあるようです。

体調管理には十分ご注意ください。

口腔や鼻腔から入ってきたインフルエンザウイルスは、1~2時間程度で咽頭粘膜などから体内に侵入し感染することができるらしいです。感染予防のためにマスクの着用と手洗いはもちろんの事、うがい、特に30分毎の水分摂取は口腔内に付着した(うがいでは届かない深い部分まで)ウイルスを胃に送り込み胃酸によって殺菌処理を行なうのでとても効果的らしいです。

 

それでは、早速ですが年末からの「寒くない家作り講座?」の続きに入りたいと思います。

 

まずはじめに、断熱材の仕組みについて簡単に紹介します。
断熱材にもいろいろな製品がありますが、結局のところ同じような仕組みになっているのです。

その前に「乾燥した空気や真空は極めて熱を通しにくい」という大原則を知っておいてください。
断熱材の仕組みは実にシンプルで、この乾燥した空気をたくさん取り入れて密封し熱を伝わりにくくする。
それだけなのです。
では、身近にある断熱製品を思い浮かべてみましょう。
私は大好物であるカップ麺の容器をすぐに思い浮かべます。次に発泡スチロールで作られた簡易のクーラーボックス、水筒・・・
思ったほど出てきませんでしたが、まあいいです。
カップ麺の容器とクーラーボックスに使われてる発泡スチロールは同じ様なものと考えてよろしいかと思います。では、この発泡スチロールが断熱効果を持つ仕組みについてみていきたいと思います。
発泡スチロールを大きく拡大してみるとたくさんの小さな発砲体(空気の粒)が集まり、それぞれがくっついて構成されています。なので、発泡スチロール製品はとても軽く、そしてとても脆いです。重たい自動車なんかで踏みつけるとペチャンコになったりもします。そのペチャンコになったもの自体が発泡スチロールを構成する原材料(スチロール)になります。
ペチャンコになったものを拡大すると、その殆どが発砲体(空気の粒)で作られていることが分かります。
たかだか発泡スチロールのことでここまで長々と説明してきましたが、要は、空気の粒(閉じ込められた空気)こそが断熱製品を構成するうえで大切な要素であると言いたいだけです。
次に水筒、確かに外側と内側の間に何らかの層(乾燥空気よりも断熱効果が高い真空層)がありますね。
前回登場した断熱窓、これもガラスとガラスの間に特殊なガス(乾燥空気よりも断熱効果が高いガス)を封入密閉してガラスからの熱の伝わりを抑えています。

 

そういえば、ダンボールも同じような仕組みをしていますね。ダンボールを構成しているあの波型形状のボール紙部分とそれをサンドしている平らなボール紙、そこは空気を多く含んだ層になっていることが分かります。

ただ、こちらは空気の層が常に外気に解放されていて密封状態とはとても言えません。なので、そこまでの断熱効果というものは得られないのでは?と考えてしまいたくなります。ですが、実際のダンボールはその殆どがもともと箱の形状をしていたもので、箱を形成している折り目の部分が圧縮され簡易的に波型部分の空気を封じ込めているのです。なるほど!

 

断熱材に関することが、ほんの少しだけ身近に感じていただけたかと思います。