寒くない家のはなし ①

本格的に冬の気候になってきましたね。

私は12月生まれなのですが、とにかくこの寒さが大の苦手でジャンバーも着ず薄手の長袖シャツをひらひらと靡かせて走る登下校児や建築現場でも薄着の作業員を横目に「あの人たちの体はいったいどうなってんの???寒くないの???いや寒さを感じられないの???」なんて言い訳をしながら、自分の怠けた肉体を正当化しております。

 

みなさんはどうですか?

やっぱり寒いですよね??ですよね???

ありがとうございます。

 

今回は、寒い家はイヤだ!絶対イヤだ!!をテーマにご紹介したいと思います。

 

まず家の中が寒くなるのは何故だと思いますか?

答えは、外が寒いからです。

では、どうすれば外を暖かくすることができるか?

答えは、地球温暖化をもっともっと促進させてあげれば・・・

違います。

このまま地球温暖化を促進させ外の気温を上げることは、同時に福岡市を海の中に沈めてあげるということになってしましますのでこの方法ではマズイです。

とりあえず家の中さえ寒くなければなんとかなるので・・・

では、外の寒さを家の中に入れないようにするにはどうすればよいか?

答えは、断熱です。

断熱といってもいろんな方法があります。

 

①家全体を包み込む「外断熱」や外壁の内部に断熱材を挟み込む「内断熱」、同時に家中のあらゆるすき間(材料と材料とのすき間)を限りなくゼロに近づける方法など。

効果はいうまでもなく絶大です。ですがこれらを今住んでいる家に取り入れようとすると、かなりのコストと作業期間をみておく必要があります。また、施工業者の選定(断熱技術を見極める!)も充分検討する必要があります。

 

②開口部(窓)を断熱窓に取り替える方法。

なぜ窓なのかというと、一般的な窓の枠はアルミサッシで造られています。アルミというのは、ご存知の通りアルミ鍋等でも使われているように錆びにくく熱の伝わりがとても優れている素材ですね。ということは、外の寒さはこのアルミサッシ部分を通して家の中にどんどん侵入してくるということになります。逆に、このアルミ部分を通して家の暖かさは外にどんどん逃げていくということになります。またこの時期、窓ガラス面を触れてみると分かるようにとても冷たいですよね。このガラス部分もアルミ同様、熱の伝わりがとても良く熱の伝導部分になっているのです。もうひとつ一般的な窓のほとんどが「引き違い窓」であると思います。この引き違い窓というのは、窓下枠にあるレール部分を車輪のついた窓が電車のように走行して開閉が行なえる仕組みになっています。ですがこの部分は可動するためのすき間が必要で、その部分からの冷たい外気の流入を完全に遮断することが難しいのです。

これらの要件が重なって、事実、窓というのは家全体の中でもかなりの熱を損失している部分になっているのです。

そこで、このアルミ部分を熱を通しにくい樹脂に換え、ガラス面を2枚や3枚に増やしその間に熱を通しにくい特殊なガスを挟み込んで、パッキンなどを駆使しレールと車輪部分のすき間を最小限にした構造の窓(いわゆる断熱窓)に取り替える方法がとられているのです。

断熱窓への交換は、前述した外壁の断熱に比べるとコストはだいぶ抑えられますがそれなりの出費はみておく必要があります。また、最近では現状の窓の内側(屋内側)に断熱窓を被せて設置するとういう方法が主に用いられており、これだと工期も短かくなり施工費も抑えられるといったメリットもあります。

 

いずれにせよ、ここまでは工事屋さんにお願いしないとできない断熱方法ですね。

ここからは、なるべく手間もお金もかけずに家の中を暖かくしたい。などという超贅沢な欲求は満たせるのかを検証していきたいと思います。

その前に、そもそもなぜ家の中が寒くなるのか?を知っておく必要があると思いますので、それはまた次のお時間にでも・・・